手に取ったときは、それほど多くを期待していなかったのに読み終えたときには、多くのものを残してくれた小説です。もう少し早くに手にとって読むことができていたならと後悔しました。まだ、心を震わす小説がある。これだから読書はやめられないとあらためて感じました。
奈何ともしがたい現実の中にありながら、決して迷わないわけはなく後悔がないわけでもないが、それでも貫くものを持って生きることはできる。読後そんな想いを持ちました。
- 作者: 藤沢周平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1991/07
- メディア: 文庫
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