エッセイ

陛下の御質問―昭和天皇と戦後政治

文庫の帯のあおりには「なぜ今、皇室は言葉を失ったのか−」とかなり重たいことが書いてあるのだが、私は、もう少し軽い気持ちで本書を手に取り、昭和天皇のツッコミ力について書いた本との認識で読んだ。昭和天皇の「人間性」。寸鉄釘を刺すような厳しい面、…

人ったらし (文春新書 597)

亀和田武さんのことは、この本を読んで初めて知りました。テレビにはよく出ている方らしいのですが、私の家にはテレビはなく、まったく知りませんでした。失礼しました。ただ、それゆえに先入観なく読むことができてかえって楽しめた気がします。 さて、本書…

夕刻のコペルニクス

まだ新右翼としての荒々しさが残っていたころの鈴木邦男の本。週刊SPA!で好評を得た人気コラムをまとめたもの。 例えば本書の中では、右翼らしい活動、報道機関や役所に対する抗議活動の様子はもちろんのこと内ゲバ、死体遺棄、殺人といった話がどんどん…

街道をゆく (12) 2009年04月22日 17:35

昔、職場の上司に薦められて本書を購入した。たまたま、今日、掃除をしていたところ書類の山の間から、薄い文庫が出てきたなと思ったら本書だった。司馬さんの作品は、10代のころに戦国時代を舞台にした作品を中心に小説は半ば程度は読破したが、街道を行く…

暴走老人! 2009年04月18日 15:13

4/16(木)関西テレビのアンカー内の宮崎哲弥がコメンテーターを務めるニュースの哲論のコーナーで、高齢者の犯罪の問題が取り上げられていた。このコーナーでは、まず高齢者(65歳以上)犯罪が増えている現状が犯罪白書の統計を紹介する形で報告した。犯罪…

史実を歩く 2007年05月24日 23:58

著者の作品に関連するエッセイをまとめたもの。4度脱獄した男にまつわる小説「破獄」の事前取材についてのエピソードなど興味を惹かれる出来事が多く取り上げられています。1〜2時間程度あれば、さらっと読んでしまえますが、さまざまなエピソードが盛り込…