2009-05-20から1日間の記事一覧

世襲議員のからくり (文春新書 698)

週刊文春で不定期に連載してきた世襲議員問題についての連載に加筆修正をおこなって新書にまとめたもの。週刊誌連載を読んでいた人には復習になってしまい物足りないかもしれないが、はじめての方にとっては大変衝撃的な内容だと思う。 筆者はまずあえて世襲…

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書 290)

民主党の結党から現在までを描いた新書。類書の中ではもっともよくまとまっていると思う、特に党内のグループ(派閥)や地方組織、支持団体について詳しく書いている点は興味深い。民主党について理解する入り口、入門書としては最適の一冊。民主党―野望と野…

自民と民主がなくなる日―永田町2010年 (幻冬舎新書 と 1-1)

2009年の総選挙以降にどのような政界再編がおこなわれるか予想している。巻頭に掲載されている人物相関図は自民と民主の党内力学、キーマンの関係をうまく描いていて参考になる。 ただ、読売のナベツネと日本テレビの氏家斉一郎の力については過大に評価して…

愛国者は信用できるか

ありとあらゆる社会問題、事象を「愛国心」という言葉で解決することができるという人々に対する違和感の意味を古今の愛国者や愛国心を論じた論者を紹介しながら、見事に解きほぐした名著。愛国心などということは、声高に叫ぶことではなく自分の胸の中で思…

政治家失格―なぜ日本の政治はダメなのか (文春新書)

大家清二のペンネームで1995年に私の人生を変えた書『経世会死闘の七十日 』講談社を書いた著者の体験的政治家論。テレビで観る時の筆者のコメントには、正直なところ素直に首をふれないときもあるのですが、やはり腰を落ち着けて思考をまとめて書いた本は相…

参議院なんかいらない

失礼かもしれないが、本書は少し悪人の話のほうが善人の話しよりははるかに面白いという典型ですね。いわくつきの元参議院議員が集まっての討論会、第一弾。隠し砦の三悪人じゃないですが、単なる対談ではなく、悪漢が三人集まって鼎談になれば最強(?)と…